ウユニ塩湖の画像を見たことはありますか?青い空に延々と広がる白い塩湖、鏡張りの幻想的な景色。一生に一度行ってみたい!と夢見る方も多いのではないでしょうか。
ですが、ウユニの街は日本から遠く、アクセスも複雑です。ツアーで行くのが基本なので、せっかくなら良いツアーを選びたいですよね。
私は2023年9月から1年間の世界一周ひとり旅に出かけ、ウユニに4泊5日して3回もウユニ塩湖のツアーに行ってきました。
この記事ではウユニ塩湖の魅力や旅行計画に必要な情報と、私が参加した「穂高ツアー」のツアー3種類をまとめて解説します!
ウユニ塩湖に旅行される予定の方はぜひ最後まで読んでくださいね!
ウユニ塩湖の魅力
ウユニ塩湖の基本情報
ウユニ塩湖ってどこにあるかご存じですか?
Google検索すると予測キーワードに「ウユニ塩湖 ペルー」「ウユニ塩湖 メキシコ」などと出てきますが、ウユニ塩湖があるのはボリビアです!笑
南アメリカ大陸の内陸に位置するボリビア。その南西部に「ウユニ」という街があり、街から車で30分くらいの距離にウユニ塩湖が広がっています。
ウユニ塩湖は、世界最大の塩の平原として知られ、観光名所として非常に人気があります。標高約3,650mに位置し、面積は約10,582㎢にも及ぶ広大な塩の土地です。

もともと海だったこの土地でアンデス山脈が隆起し、大量の海水が山の上に残されたのが始まりだそうです。
乾燥した季節には白一色の美しい塩の大地、雨季に訪れるとまるで空が地面に映っているかのような幻想的な風景が広がります!
ウユニ塩湖旅行を計画しよう!
行き方
ウユニ塩湖へのアクセスは主にラパスからが一般的です。ラパスはボリビアの首都で国際空港もあります。まずはラパスに到着し、そこからウユニへ向かうことになります。

ラパスからバス
ラパスからウユニまでのバスは多くの企業が運行しており、1日数本あります。所要時間は約8〜12時間で基本的に夜行バスです。料金は約2,000円〜3,000円です。
私は夜行バスで全然眠れないタイプなので、快適さ重視でTodo Turismoのバスを選びました。
Todo Turismoについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

ラパスから飛行機
より短時間で移動したい方には、飛行機がおすすめです。
ラパスからウユニまでのフライトは約1時間で、ボリビアーノ航空が1日に1便ある程度です。日によってはフライトがない日もあるようですのでご確認ください。
料金は比較的高めで、約30,000円です。
ちなみに、日本からのウユニまでの直行便はありません。
他の国や都市に寄らずウユニを目指す場合はニューヨーク→ボゴタ→ラパスやメキシコシティ→リマ→ボゴタなど3回以上飛行機を乗り継ぐことになります。
ウユニの街からウユニ塩湖の移動
ウユニの街からウユニ塩湖に行くには、ツアーに参加するのが一般的です。天気や塩湖の状況を見て、景色の良いスポットに連れて行ってくれ、鏡張りを利用した写真も撮ってくれます。
ウユニの街には多くの旅行会社があり、日帰りや宿泊付きのツアーを提供しています。
私は日本人旅行客が多く利用するツアー会社「穂高ツアー」を利用しました。正式名称は「Hodaka Mountain Expedition」。
ツアーの様子や穂高ツアーを利用した感想は後ほど紹介します!
ベストシーズン
ウユニ塩湖は、訪問する季節によって体験できる風景が大きく異なります。旅行の目的や体験したい景観に合わせて、ベストシーズンを選んでくださいね!
雨季(1~3月)
雨季には、ウユニ塩湖の表面が水で満たされ、特に「鏡張り」として有名な風景が広がります。
この時期は、空や雲が水面に反射し、まるで空が地面に映っているかのような美しい光景が見られます。
一般的に観光客に人気なのはこの時期です。
乾季(5月~10月)
乾季には、ウユニ塩湖は広大な白い塩の大地が広がります。青空の下、真っ白な風景が広がる様子は雨季とは異なる美しさがあります。
乾季の夜は、空が澄んでいて星がとても美しく見えます。
星空観賞を目的としたツアーも多く、満天の星空を楽しむことができます。
気候・服装
私は雨期の1月にウユニ塩湖を訪問しました。
雨季は夏で昼間はTシャツで十分ですが、朝晩は冷え込みます。
乾季は冬にあたり気温が氷点下を下回ることもあるようです。寒さ対策をしっかりしましょう!

いずれの時期でも、必ず防寒着を持っていってください。私はヒートテック、Tシャツ、フリース、ウルトラライトダウンと持っているものすべて着こんでちょうどよかったです。
また、昼間の塩湖には日差しを遮るものがないので、サングラスや帽子など日焼け対策も忘れずに。

星空を観るなら月齢に注意!
ウユニ塩湖は星空観賞ツアーも人気!私もとても気に入りました。
きれいな星空を観るには月の位置も大切です。満月の前後は月が明るく、星の光が霞んでしまいます。
新月の頃を選ぶと、暗い空に星がきれいに見えます!
新月の日(New moon)を確認できるサイトがあります。訪問予定の時期の月齢を調べて旅行の参考にしてください!
Moonrise, Moonset, and Moon Phase in Uyuni
費用
私が4泊5日の滞在で実際に使った費用はこちら。
項目 | 費用(概算) |
---|---|
交通費(ラパス→ウユニのバス) | 6,000円 |
宿泊費(ホステル4泊) | 70,00円 |
観光費(ツアー3回) | 10,500円 |
食費(5日) | 5,000円 |
雑費 | 1,800円 |
合計 | 23,300円 |
食費は、ホステルの朝食やツアーで提供される食事以外の食事の費用です。ウユニは観光地なのでレストランは多く、ストリートフードも多いです!
高山病
ウユニは標高約3,650mの位置にあり、高山病の心配もあります。高山病は頭痛や吐き気、めまいなどが主な症状です。高所に不慣れな人や体力に自信のない人は注意しましょう。
ウユニ塩湖のアクティビティを楽しむために、高所に順応する時間を数日確保するのがおすすめです。同じくらいの標高の首都ラパスで数日過ごすのもよいですよ!
高所に順応するには、水分をこまめに摂取して、お酒は飲みすぎないようにしましょう。高山病予防薬の使用を検討してみてもいいかもしれません。
穂高ツアーの特徴と参加したツアーの種類
ウユニ塩湖を訪れるには、現地ツアーに参加するのが一般的です。きれいな景色が観られるエリアをガイドさんが当日に選んで連れて行ってくれるので、塩湖の魅力を最大限に楽しむことができます。
私は日本人旅行者に有名なツアー会社、「Hodaka Mountain Expedition」(通称「穂高ツアー」)を利用し、3回もツアーに行ってきました!穂高ツアーを選んだ理由とツアーそれぞれの魅力や気になった点などを正直にレビューします。
穂高ツアーに決めた理由
穂高ツアーに決めた理由は、対応してくださった方のフレンドリーさと安心感でした。
ウユニの街中にはツアー会社が所狭しと並んでいます。穂高ツアーの存在は知っていましたが、ツアー参加者が日本人ばかりだと旅感が減ってしまうような気がして笑。ホステルの方に聞いたおすすめのツアー会社をいくつか周ってから決めることにしました。
ボリビアの国民性なのか、Googleマップの営業時間に合わせてツアー会社に行っても開いていなかったり、開いていても誰もいなかったり…。話を聞けたツアー会社でも立ち話でばーっと説明されてピンときませんでした笑。
やっぱり穂高ツアーかな、とオフィスに向かいました。

オフィスでは陽気な女性(名前は忘れてしまった…!)が迎えてくれ、料金設定やツアーの内容を丁寧に説明してくれました。安心感を覚えたのでこちらでお世話になることに決めました!

料金は変動する可能性がありますので参考程度にご覧ください。(2024年1月時点)
- FULLDAY + SUNSET(1日ツアー):200ボリビアーノ(約3,200円)
- STARLIGHT + SUNRISEなどの半日ツアー:150ボリビアーノ(約3,200円)
- 3DAYS and 2NIGHTS TOUR:(検討外だったので料金がわからず、オフィスでご確認ください!)
お天気なども考慮したいので現地での申込が良いかと思いますが、気になる方はウェブサイトもあります!
HOME – Hodaka Mountain Expedition
星空&朝日ツアー
ウユニに到着して初日に参加したのが星空のツアー!
結論から言うと、お天気の関係もありこのツアーがいちばんよい景色が観られました。

ツアー内容
半日ツアーなので費用は150ボリビアーノ(約3,200円)。
深夜にピックアップしてもらい、夜の星空観賞と日の出を楽しむ行程です。
ピックアップは午前3時。ホステルまでバスで迎えに来てくれます。
レインブーツをレンタルする小屋に立ち寄ってウユニ塩湖へ。
ウユニ塩湖は塩の湖なだけあって、服や靴に塩がたくさん付着します。レインブーツはひざ下くらいの長さで、色々なサイズが揃っています。
雨季は水が張ったエリアも行くので、スニーカーなどでは濡れてしまいます。
おしゃれな写真も撮りたいかもしれませんが、そこは妥協してレインブーツを履くのがおすすめです。
ウユニ塩湖に到着したら満天の星空が待っています。
夜しかできないおもしろ写真を撮ったり、夜空をただただ眺めたり。
その後は1時間ほど自由時間があり、6時頃の日の出を待ちます。
遮るものがないウユニ塩湖では地平線も見えていて、夜から朝に変わる様子が味わえます。



日の出を満喫したら、6時半頃には宿に送ってもらい解散です。
午前3時から6時のツアーなので、翌日はゆっくり午後からの予定を組むのがおすすめです。
星空&朝日ツアーの正直レビュー
新月の頃でお天気もよく、満天の星空を観られました!いちばん気に入ったツアーです。
ツアーのメンバーは日本人は私だけ。他はカップル2~3組とひとり参加のアメリカ人女性でした。
夜のツアーなので寒かった!防寒具必須です。
特に日の出までの待ち時間。車内でも待てますが出入りも自由なのでエアコンはかかっておらず、ずっと寒い。
ウユニ塩湖にはトイレがないのでピックアップから宿に着くまでトイレには行けません。要注意。笑
ガイドさんはツアー1組につきひとりついてくれます。運転だけではなく、カメラマンもしてくれる。
おしゃれな写真の撮り方を知っていて色々と提案してくれます。数十秒固まっていなければいけないので一発勝負です!

鏡張りを活かした動画も撮ってくれ、大事な思い出になりました。
ウユニ塩湖の写真を見ると、たいていトリック写真がヒットしますよね。
「観光地に行ってみんなと同じ写真を撮るだけってどうなんだろう」とも考えていたのですが、星空と鏡張りで映る世界がほんとうにきれい。
この景色を見られるだけでも行く価値がありました。
実際に目で見る景色は、写真に映る景色より何十倍も美しい。
写真はその一部を思い出に持って帰るための手段なんですね。

1日ツアー
2つ目のツアーは1日ツアー!
これは正直しんどい経験となりました。
私以外のツアーメンバーはなんと全員家族だったのです。しかもボリビア人家族で英語をほぼ話す人がいない…。
めっちゃ優しい素敵なご家族だったんですが、11人家族+私のメンバー構成は面白すぎる。笑

ツアー内容
費用は200ボリビアーノ(約4,300円)。
1日ツアーでバン2台で移動しました。
午前10時半にホステルまたは穂高ツアーのオフィスでピックアップが選べました。
半日ツアーと同様レインブーツをレンタルしたら、「列車の墓場」を観光します。


続いてコルチャニの街で休憩。お土産などが売られているエリアで自由時間です。
いよいよ昼間のウユニ塩湖へ!


昼はとにかく日差しが強い!上からも湖面からの照り返しも強いので、サングラスや帽子など日焼け対策を忘れずに!
お昼は有名な「塩のホテル」でいただきます。壁も床も机も、すべてウユニ塩湖の塩でできています!
ランチはガイドさんが用意してくれていたごはん、お肉、野菜などの軽食です。色々なツアー会社の参加者が一気に昼食をとるので、とても混みあいます。



ウユニ塩湖に戻る前にトイレに行きたいところですが、ぼろぼろのトイレの個室が3つあるだけで樽から水を汲んで流すタイプのトイレ。5ソルかかります。
他のツアー客とかち合ってしまうので、昼食後はトイレがとても混みます。でもウユニ塩湖にはトイレがないのでここを使うしか選択肢はありません…。
早めに並んで確実にトイレを利用することをおすすめします。
ウユニ塩湖に戻って日没までトリック写真を撮って楽しみます。


ツアーの最後はしっぽり夕日を眺めて、1日ツアーは終了です。午後8時半頃に宿に到着しました。
1日ツアーの正直レビュー
ツアーはとても盛りだくさんで楽しめたものの、やはりメンバー構成に始終疑問が。笑
穂高ツアーのスタッフの方は優しいので、念のため申込の際にツアー参加者の人数などを確認しておくとよさそうです。
日本人に有名なツアー会社なので参加者もばかりを予想していましたが、ガイドさん曰くコロナ以降日本人は減っているとのことでした。
1日ツアーは多くのツアー会社で催行している定番のコースのようで、どこに行ってもツアー会社のバスが列をなしています。The・観光客だな~と感じるのでスペシャル感はちょっと薄かったです。
昼間のウユニ塩湖は日差しが強いのとトリック写真がメインなので、個人的には朝日・夕日か星空の方が雄大な景色を楽しめました。
もしまたウユニ塩湖に行くなら半日ツアーに行くか、チリのアタカマ砂漠に抜けるツアーに参加したいです!

夕日&星空ツアー
もうツアー参加は十分かな~と思っていましたが、せっかく日程があるので最後にもう1回、穂高ツアーを利用させてもらうことに!
まだ参加していない夕日と星空のツアーです。
こちらは夕方から夜のツアーなので、翌日に移動があっても睡眠時間を確保できます。
ツアー内容
費用は150ボリビアーノ(約3,200円)。
午後4時半にホステルでピックアップ、レインブーツをレンタルします。もうここまでくると慣れたものです。笑
旅程はウユニ塩湖で夕日まで写真撮影などを楽しみながら過ごし、日が沈んだら星空観賞と夜の写真撮影、という感じ。
午後10時頃に宿に戻ります。
夕日&星空ツアーの正直レビュー
今回のツアー参加者は日本人3名(それぞれひとり旅)、中国人3名(グループ旅行)の合計6名でした。
夕日がとてもきれいに見えました!
何も遮るものがないウユニ塩湖では西側から徐々に暗くなる様子がじわじわと観察できて、地球の美しさを実感します。

もちろん定番のグループ写真も撮ります!


この日は雲が多く、星はあまり見られませんでした。
でもライトを使ったトリック写真はとても楽しかったです。
これ、ガイドさんが走り回ってライトで絵を描いてくれるんです。1枚とるたびにガイドさんの体力が消耗されていきます。笑



どんな天気でも楽しめるのがウユニ塩湖!
この日は久々に日本人の方と夕日を観ながら旅のお話しができて、とても良い思い出になりました。
穂高ツアー全体の感想
絶景を楽しもう
ウユニ塩湖は写真で見ていた以上に感動する絶景でした。特に初日の星空!周りが真っ暗で星がたくさん、天の川もくっきり見えました!
ツアーの大部分は写真撮影タイムのように感じました。参加者全員を順番に撮るので私はその間に絶景を堪能していました。
半日ツアーで星空、朝日、夕日それぞれの景色を楽しめたのが最高でした!お天気に影響されるので、可能であれば予備日を設けておくのがおすすめです。

ガイドさん次第?
ツアーの満足度はガイドさん次第というレビューも読みましたが、全体的に良いガイドさんに当たったと思います。
鏡張りのおしゃれな写真や平らな塩湖を利用したトリック写真をてきぱきと撮ってくれます。写真はガイドさんの良いカメラで撮って、あとで共有フォルダのアドレスを共有してくれます。
星空の中できれいな写真を撮るには、30秒くらいじっとしている必要があります。ライトを使った写真はその間にガイドさんが走り回ってくれてできているので、ガイドさんは相当体力を消耗するみたいです。
「日本人は撮り直しや要望が少なくて助かるよ」とぽそっと言われました笑。でもこういうのが撮りたい!と希望があればちゃんと聞いてくれるのでお願いしてみてくださいね。

服装に注意!
SNSなどでよく見るおしゃれなウユニ塩湖の写真。ウェディングドレスのカップルとか、きれいなワンピースとか、ありますよね?
でもウユニ塩湖に実際に行くとめっちゃ塩が付きます!!
ジーパンやブーツも真っ白になるくらいです。おしゃれな服を着る方は、汚れてもよいものにするか、心の準備をしておくことをおすすめします。
また、カラフルな色の服を着るのも素敵な写真を撮るコツ。
昼間の塩湖は空の青と塩湖の白、星空では黒や紺など、背景と被る色の服だと見えづらくなってしまいます。
ぜひカラフルな服で映える写真を撮ってみてください!

まとめ
この記事では、ウユニ塩湖の魅力と穂高ツアーの正直レビューをご紹介しました。
本記事をざっくりまとめると、下記の通り。
- ウユニへのアクセスはラパスからバスまたは飛行機、現地ではツアーに参加する
- ベストシーズンは鏡張りなら雨季(1~3月)、星空なら乾季(5~10月)、新月の頃がおすすめ
- 穂高ツアーは半日ツアーがおすすめ!絶景とおしゃれな写真を楽しんで!
ウユニ塩湖への旅行を計画する方は、ぜひ参考にしてみてください。
今回は以上です。
ラパスからウユニまでの快適なバス「Todo Tourismo」についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ。

Have a wonderful day 🙂
may
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