【オアハカ】リメンバー・ミーの世界!メキシコ版お盆「死者の日」を体験してきた!

メキシコ、Dia de Muertos「死者の日」

ディズニー映画「リメンバー・ミー」で有名なメキシコの「死者の日」のお祭りをご存じですか?

メキシコ版のお盆のようなお祭りで、11月1日と2日に行われます。

2023年9月から世界一周ひとり旅をしてきた私は、1か国目にメキシコを訪問し2か月半滞在しました。

「死者の日」のメッカであるオアハカで、実際のお祭りにも参加してきました。

この記事では、現地の方がどのようにお祝いしているか、詳しくレポートします!

目次

「死者の日」の歴史と意味

リメンバー・ミーをモチーフにした死者の日の装飾

「死者の日」は、スペイン語で「Día de Muertos」、英語では「Day of the Dead」。直訳すると「死者の日」となります。

お祭りの起源は古代アステカ文明の信仰にあります。

9月の終わりから11月の初めにかけて、亡くなった人々を敬い彼らの魂を迎えるための重要な行事です。

カトリックの影響を受け、11月1日の「死者の日」(子供の日)、11月2日の「成人の日」と分けられています。

この期間、人々は再会を喜び、思い出を語り合うことで、死者との絆を確認する大切な日なのです。

オアハカ出身の友人によると、2日に家族でディナーをとるのが伝統のようでした。

「死者の日」の準備

準備はずっと前から始まる

お祝いの数週間前から、家族やコミュニティで準備が始まります。

私はメキシコ南部のオアハカという街で現地のご家族のお宅に3週間ホームステイしていました。

ホストファミリーのおじいちゃんがイベントごとが大好きな方で、メキシコの独立記念日のお祝いが終わったらすぐに「死者の日」の準備に取り掛かっていました。

独立記念日は9月16日なので、なんと1か月半も準備するのです。

なにを準備するかというと、家に飾る祭壇(オフレンダ)を作ったり、家・外壁を装飾したりします。

オレンジのお花(マリーゴールド)を飾ったり、ドレスを着た骸骨を飾ったりして家を飾るのが「死者の日」の定番。

オアハカ市内の装飾

しかも飾りはすべて手作りなのが驚き!

ホームステイ先のお宅ではお子さんや孫たちが毎日のようにやってきて大きなテーブルで作業していました。

ホームステイのお宅で死者の日の準備をする様子

オアハカの街中の家がカラフルに飾り付けされ家の前に骸骨が立ち並ぶ光景は、ただ歩いているだけでまさに「リメンバー・ミー」の世界!

街中の祭壇

宿泊先の予約はお早めに!

「死者の日」のお祭りに参加される方は、宿泊先を早めに押さえましょう。

お祭りの直前はホステルやAirBnbがどこも埋まってしまいます。

空いている宿も価格が高騰するので、早めに予約するのがおすすめです。

10月後半になるとオアハカの街全体が活気づいて観光客がわっと増えたように感じました。

宿泊先を確保して「死者の日」を楽しんでくださいね!

祭壇(オフレンダ)の作り方

オフレンダは、亡くなった人々を迎えるための祭壇であり、この祭りに欠かせない要素です。

私の通っていたスペイン語語学学校でも祭壇を作るイベントが開催されました。

マリーゴールドで飾ったら、それぞれ持ち寄った亡くなった家族の写真や思い出の品を置いていきます。

祭壇は、亡くなった人に対する思いと愛情を表すものとして、家族の大切な儀式でもあると感じました。

祭壇には亡くなった方の写真や思い出の品を飾る

料理と甘いお菓子

「死者の日」に欠かせないのが「パン・デ・ムエルト」と呼ばれる伝統的な甘いパン。

このパンは亡くなった人のために作られ、その形状は骨を象徴しています。

また、家族と一緒に作る「タマレス」も楽しみの一つです。

これらの料理は、亡くなった方々への感謝と愛を込めて作られるため、それぞれが特別な意味を持っています。

現地のお祝いの様子

ソカロでお祭りを満喫しよう

オアハカは特に「死者の日」で有名な街。映画「リメンバー・ミー」の舞台もオアハカやグアナファトと言われています。

街中でのお祝いは10月29日頃からすでに始まっています。

街の中心地「Zocalo(ソカロ)」に行けば日々色々な催し物に参加できます。

オアハカの死者の日のプログラム

友人と私はたまたまコンサートをやっているのを見つけて鑑賞しました!

死者の日のコンサート

やっぱり定番のフェイスペイント

観光客に有名なのは骸骨のフェイスペイント

ソカロに向かう道でたくさんのフェイスペイントのアーティストが見られます。

好きなデザインを選んだり画像を持ち込んだりして、そのまま道端でフェイスペイントをしてくれます。

ペイントの雰囲気や出来栄えを見たり、価格交渉したりしながら好きなアーティストを選んでやってもらいましょう。

私も友達とやってもらいました!所要時間は30分くらいで1,000~1,500円くらい。

死者の日のフェイスペイントをした写真

友人は黒いワンピースを着ていてメイクにばっちり似合っていました。

服装も工夫すると素敵な写真が撮れておすすめです。

フェイスペイントの過程

ただし、はっきりした発色のメイクを顔全体にするため、肌はぱりぱりになります。

メイク落としを3回ほど使ってやっと落ちました…!

「死者の日」のパレード

メキシコ各地で行われる「死者の日」の行事には、それぞれの地域に特有の風習があります。

私はオアハカでのパレードに参加しました。パレードの長い列がオアハカ中心地を練り歩くのです。

オアハカ州の各地からやってきた団体が色とりどりの衣装で音楽を演奏したりダンスを踊ったりしていました。

骸骨の衣装を身にまとった人たちが街を練り歩く姿は、まるで生と死が一つになったかのようでとても幻想的でした。

民族衣装を着た人たちがパレードで踊り歩く様子
大きな花火でパレードを盛り上げる人

お墓を観光?

また、「死者の日」では墓地を見学するのも一般的です。

人様の墓地に行くなんて不思議な感覚でしたが、メキシコのお墓はそれぞれ違って面白いんです。

キリスト教の飾りがあるのはもちろん、故人が好きだったものを飾っているお墓もありました。

花やろうそくで飾られたお墓の写真

お墓で宴会をしているご家族もいて、「あぁ、家族で過ごす日なんだな」と実感します。

すんとした雰囲気の中で、ろうそくの光に照らされたマリーゴールドの花たち。

幻想的で不思議な感覚でした。ぜひ現地で体験してみてください。

道路を模した装飾のお墓

「死者の日」を通じて感じたこと

私の親は関東出身で、毎年8月にお盆の行事をしています。

私や親、叔父夫婦で祖父母の家の仏壇を掃除してお盆用に飾ります。

親戚や近所の方々が集まってきて、お線香をあげて簡単に近況報告という名の雑談をして帰っていく。

それだけといえばそれだけなのですが、家族の伝統を感じるお盆が私はとても気に入っているのです。

メキシコの「死者の日」は亡くなった方を思い出しながら家族と過ごす素敵な日で、なんだかとても身近に感じられました。

我が家のお盆はこんなにカラフルではないけれど、きっと死者を想う気持ちは一緒です。

現在ではアステカ文明の文化とキリスト教が融合されたメキシコ独自のお祭りとなっている「死者の日」。

「死者の日」は悲しみだけではなく、お祝いの一環として生を感じる機会でもあることを実感しました。

マリーゴールドのオレンジの花とがいこつの人形で飾られた祭壇の写真

まとめ

この記事では、メキシコ・オアハカで体験した「死者の日」のお祭りについて紹介しました。

「死者の日」のお祭りに参加するには、事前に宿泊先を押さえることが重要です。ぜひ早めに宿泊先を確保してくださいね!

今回は以上です。

オアハカについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ。

Have a wonderful day 🙂
may

メキシコ、Dia de Muertos「死者の日」

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この記事を書いた人

2023年9月から世界一周ひとり旅しています!
▷バンクーバーで2年ワーホリ
▷日本で5年間 webコンサルタント
▷会社を退職し世界一周ひとり旅に出発
準備の様子、旅の記録など発信します◎
旅の様子はインスタでも日々更新中!@sekai_solotravel

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