海外旅行や世界一周を目指す方、
- 持ち物は何を持っていけばいいんだろう?
- どうしても重くなってしまう!どうしたら持ち物を減らせるんだろう?
こんなお悩みがある方も多いのではないでしょうか。
特に、「減らす」ことに注力しすぎて疲れてしまっている方、いませんか?今回は世界一周ひとり旅中の私が、持ち物とパッキング術に関する【考え方】をご紹介します。
別の記事で実際のパッキングの様子や持ち物リストも公開していますので合わせてご覧ください!

ゆるミニマリスト、10kgの壁にぶち当たる

私は世界一周の持ち物について、「ゆるミニマリスト」な考え方をしています。
極端に持ち物を減らせばいいというわけではなく、自分に合ったやり方で最小限の持ち物を持ち歩くスタイルを目指しています。
世界一周に出発する前、たくさんの先輩旅人さんの動画やブログを2,3か月かけて研究しました。
10kg、7kg、4kg…信じられない軽装備で旅行されている方々に憧れて持ち物をそろえ始めたのです。
ですが…
どう頑張ってもそんなに減らせない!
服装も日用品も絞りに絞っているのに、10kgの壁を越えられない!
(LCCで機内持ち込みできる荷物は10kgまたは7kg以内のことが多いのです)
数名の先輩方の紹介されている荷物を全てエクセルでリストにし、自分の持ち物と比較しましたが、どうやっても10kgを越えてしまうのです。
そこで私がたどり着いた結論…
必要なものは必要!
だれがなんと言おうと、自分にとって大切なものは削れない!
ということです。
バックパッカーで旅をするのは初めてだったのもあり、今回は10kgの制限に囚われすぎずに持ち物を用意することに決めました。
ただ旅行の中で処分したり追加したりしたものも出てきたので、今回は8か月経過した時点の私の持ち物について解説していきますね。
なぜ機内持ち込み10kgを目安とするのか?

前述の通り、LCCの機内持ち込み荷物は多くの場合7~10kgと言われています。
ではなぜ、「機内持ち込み」が重要なのか?
預け入れ荷物と比較しながら、その理由を考えてみましょう。
メリット①預け入れ荷物の費用を削減できる
基本的にLCCでは航空券代が安い分、荷物の持ち込みに料金を課すことが多いです。
それも、手荷物→機内持ち込み→預け入れ荷物の順番に料金が高くなります。
つまり、機内持ち込みにすれば預け入れ荷物にかかる料金が抑えられるのです。
メリット②預け入れ荷物にかかる時間を節約できる
預け入れ荷物の場合、空港に到着したらカウンターで荷物を預ける必要があります。
多くの場合チェックインしたい乗客と同じ列に並ぶことになりますので、混んでいる場合は行列に並ぶ必要があります。
一方で機内持ち込みの場合は、オンラインチェックインを済ませれば、カウンターを通らずに荷物検査に行くことができます。
また、目的地に到着した後も、差が生まれます。
預け入れ荷物はカルーセルで出てくるのを待たなければいけませんが、機内持ち込みは飛行機を降りてそのまま出口に向かうことができます。
メリット③預け入れ荷物の紛失・損傷のリスクを回避できる
荷物を預け入れる際の最大のデメリットはロストバゲージ、紛失です。
これは特に乗継便を利用する場合に起こりやすいようですね。
機内持ち込みであれば、常に自分の手元にあるので安心です。
持ち物の重量を約10kgにしたい理由は明確になったでしょうか?
この前提をもとに、実際のパッキングについて考えていきましょう。
ゆるミニマリストのパッキングの考え方

自分なりの優先度を大切に!
私が「ゆるミニマリスト」的に持ち物を検討する時は、
自分にとって大切なもの、必要なものは無理に削減しない
ということを大事にしています。
例えば、私にとって以下は不可欠な持ち物です。
- ジャーナル
- ドライヤー
ジャーナルはスマホやPCで代用できるけど私は紙に手書き派。
ジャーナリングは瞑想の一種ともいわれています。スケジュールやタスクの管理だけではなく、考えを書き出して頭を整理するのにも効果的です。
私は旅のストレスや人間関係などのもやもやを思いつくままに書き出して、自分と向き合う時間を設けていました。
1年間旅を支えてくれたジャーナルはもうぼろぼろです。

ドライヤーも私の必需品。欧米のバックパッカーには、「ドライヤー持ち歩いてるの?」とびっくりされることも。
欧米人とアジア人では髪質がだいぶ違うようで、欧米のバックパッカーはシャンプーの頻度は週に数回程度、朝シャワーを浴びて濡れた髪のまま出かける人が多かったです。
ドライヤーは途中で一度壊れてしまい、1か月ほどドライヤーなしで生活してみました。
でもドライヤーが借りられるホステルをわざわざ選んだり、自然乾燥してギシギシになったり…。
最初は「この際ドライヤーはいらないかも?」と思っていましたがストレスの方が大きかったので、やっぱり必要とわかりました。
結局、ドイツで2週間合流した母に同じ製品を持ってきてもらいました!
ドライヤーは小型で折りたためる海外対応の製品を選び、できるだけコンパクトにしました。

ジャーナルもドライヤーも人によっては不要ですし、「そんなの持ってきてるの?」と言われることもあります。ですが私にとっては必須の持ち物。
これまで出会った旅人でも、こんなものを持っている人がいました。
- 生徒からもらったミッフィーの人形(行く先々で景色とミッフィーの写真を撮っていました)
- ヨガマット
- 好きな本
- カメラ、ドローン類
私は写真撮影はスマホのみでしたが、大きなカメラやドローンで本格的な写真撮影をしたい人だっていますよね。
Tシャツ・ジーパンでいい人もいればTPOに合わせて素敵な服装に着替えたい人もいる。
みんな違ってみんないいと思います。荷物の少ないバックパッカーが偉いわけではありません。
「私の持ち物はこれ!」を紹介する前に、まずはこの考えをお伝えしたいです。
ストレスを減らして持ち物を検討する考え方を共有したところで、パッキングで工夫できるポイントを5つご紹介します!
ゆるミニマリストのパッキングのコツ5選!
①②は持っていかないコツ、③④は持っていく中身を工夫するコツ、⑤は減らすコツです。
自分に合うものを実践してみてください!
コツ①現地調達を活用する

海外旅行、特に長期の旅行だと「少し多めに持っていこう」とか、「もし体調を崩したら」「もし〇〇がなかったら」などと考えて持ち物が多めになりがちです。
私もたくさんの予備や緊急用の持ち物を用意したのですが、ほとんど現地で調達できるとわかりました。
特に現地調達が簡単なものはこんなものです。
- ティッシュ、ウェットティッシュ
- シャンプー、コンディショナーなどの洗面用具
- 歯ブラシ、歯磨き粉、フロス
- 生理用品
- ポカリ、アクエリアスのような飲み物
- ばんそうこうなどの救急グッズ
これらは南米の小さな街でも置いていましたし、ヨーロッパなどの都市部でももちろん購入できます。
メイク用品や服は大きな都市に行くとどこでも手に入ります。
長期の旅行の場合、全日程をカバーする分の日用品を持ち歩くのは難しいですよね。
現地調達を活用して持ち物を最小限に抑えましょう。
コツ②服装・靴をシンプルにする
質問を多くいただく服装・靴についても、最小限に抑えることをおすすめします。
私はメイクもせず服装はいつも同じですが、にこにこしておけば友達できます!だいじょうぶ!
参考までに私の基本の服装をお伝えすると、基本はTシャツとジーパンです。






世界中どこでも同じ格好。Tシャツと下着類は5セット用意して、日々ローテーションしています。
- Tシャツ
- ユニクロエアリズムのブラトップキャミ
- ユニクロエアリズムの下着
- ジーパン
気候の異なる地域を周る際は、上着を重ねて温度調節します。
以下の4種類を持っています。
- 薄手の長袖シャツ(冷房対策、日焼け止め)
- フリース(日常使い)
- レインジャケット(雨の日、ハイキング)
- ウルトラライトダウン(特に寒いとき)

ボトムスはこんな感じ。
- ジーパン
- ハイキング用パンツ
- 部屋着や長時間移動用のパンツ
- アウトドアも行ける短パン
靴は3足。
- ハイキングブーツ(基本いつもこれ、スニーカーもアリですが防水で歩きやすいものを!)
- サンダル(暑い地域や軽いお出かけに)
- ビーサン(室内履き)
またバックパッカー旅をするなら、ワンピースかブラウスなどのおしゃれ着が1枚あるといいかな~と思います。
ホステルの友達と夜に出かけようと思ってもTシャツしかないのでおしゃれできない…ということがたまにありました。旅人同士なのであまり服装に気を使わない人が多く問題なかったですが。
でも海外の洗濯機・乾燥機に耐えられて、バックパックに入れてもしわができづらくて、できれば速乾の素材で、かつ自分の気に入るデザインのおしゃれ着なんてあるのかしら…!
コツ③軽量、小型、折り畳みの製品を選ぶ
必要なものが決まったら、「軽く、小さく」持ち歩けないか検討しましょう。
アウトドア用品のお店は高性能で小型なものを多く取り揃えているのでおすすめです。
私が使用している軽量、小型、折り畳みの製品を紹介します!
エコバッグ
旅行先で買い物した際にあると便利なエコバッグはこちらを使用しています。
手のひらより小さくなり軽量なのに25Lの容量が入るので便利です。
食料品の買い出しや、とりあえず荷物を移動したいときなどに放り込めます!

チャージャー
PCを持ち歩く方は、充電器を工夫するのがおすすめです。
私はAnkerのチャージャーとType-Cのケーブルを使っています。
付属の充電器より小型で、他の電子機器にも使えて便利!

コテ
私の必需品コテ。海外対応で折り畳みのものを重宝しています。
8か月ほぼ毎日使っても問題ありません。

タオル
かさばるタオルはマイクロファイバーのものを選ぶと軽量でコンパクトに持ち運べます。
バスタオルサイズですが速乾性があり、毎日洗濯できない旅行中でも大活躍です。

コツ④入れ物を工夫する
持ち物の中で意外と見落としがちなのが「入れ物」です。
かわいいポーチに収納したい気もしますが、その「入れ物」も見直してみましょう。
衣類圧縮袋(パッキングキューブ)
服は基本圧縮できるパッキングキューブに入れるのがおすすめ!
圧縮することで余分なスペースを削減できます。
プラスチックのものではなく、チャックで開閉するものが気に入っています。
チャックが2つ付いていて、1つは開閉用、もう1つを閉めると圧縮できる仕組みです。

こちらは巾着タイプ。体重をかけて圧縮できる分、圧縮率が高い気がします。
底面が特殊な布でできていて、上部を閉じた状態でも空気が抜けます。

ただし、衣類圧縮袋の注意点は、
「圧縮したところで重量は変わらない」
という点。
むしろ圧縮してスペースができる分、追加で服を入れてしまい重くなった!
なんてことにならないように注意しましょう。
最強ポーチ「ジップロック」
洗面用具や電子機器を入れるのにしっかりしたポーチを持っていこうと思っている方。
ポーチって意外とかさばりませんか?
かさばらなくて繰り返し使える最強のポーチといえば、ジップロックです!
私は毎日使う充電器やコード類をジップロックに入れています。
中身が見えて取り出しやすいし、なによりポーチに入れるより軽量です。
(電子機器の安全性は保障できませんので自己判断でお願いします)

他にも液体類を入れたり、ちょっと余った食料を入れたり、大活躍しています。
数枚余分に持ってくるとよいですが、現地でももちろん購入できます。
コツ⑤不要なものを処分する
ここまでのコツを駆使して持ち物を用意した後も、旅行中に継続して持ち物を取捨選択するのがおすすめです。
不要になったものは処分して、身軽に旅を続けましょう!
寄付する
ホステルによっては不要になったものを置いていける箱が用意されている場合があります。
旅人同士で交換するのもありですね。
また、不要だけどまだ使えるものを古着屋さんに持ち込むこともできます。
街によっては不用品を寄付できるポストもありますので探してみてください。

日本に郵送する
お土産などが増えすぎた場合におすすめなのは日本へ郵送することです。
少し費用がかかりますが、旅の思い出を確実に残すことができますね。

私はペルーのクスコでお土産と不要な持ち物を日本の実家へ郵送しました。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。

まとめ
私なりの「ゆるミニマリスト」の考え方とパッキングのコツを5つご紹介しました。
- コツ①現地調達を活用する
- コツ②服装・靴をシンプルにする
- コツ③軽量、小型、折り畳みの製品を選ぶ
- コツ④入れ物を工夫する
- コツ⑤不要なものを処分する
自分にとって大切なものはなにかを優先して、「減らす」ことにフォーカスしすぎないパッキングを考えてみてくださいね!
今回の記事が参考になったら嬉しいです。
具体的な私の持ち物リストとパッキング方法はこちらの記事をご覧ください。

Have a wonderful day 🙂
may
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