世界一周や海外旅行中のトラブルはできるだけ避けたいところですよね。
今回は私が体験したクレジットカードのトラブルをご紹介します。
同じことが記事を読んでくださるみなさまに起こらないことを願いますが、万が一起こった時の対応方法が少しでも参考になれば嬉しいです!
クレジットカード紛失…その時なにが起こった?
悲劇の瞬間
その日、私はスイスのグリンデルワルドにいました。スイス有数の観光地でアイガーが望める街です。
ちょうど一緒に旅していた母が洗濯したいというのですが、コインランドリーでは現金(コイン)が必要です。
私たちは夕飯前にATMで現金を少しだけキャッシングすることにしたのです。
これが悪夢の始まりでした…!!
時間は午後5時半くらい。
観光地だけにたくさんのATMがある中、駅の真ん前の郵便局に併設したATMを使用することにしました。
カードを挿入すると、なぜか一瞬吐き出されて、また飲み込まれていきました。
これがあのカードを見た最後の瞬間となりました…。
カード挿入後、画面にはなんの変化も起きず、取引が始まらなかったのです。
現金も引き出せず(結局洗濯もできず)、カードも失うという悲劇に見舞われました。
事件直後にやったこと

郵便局のお姉さま
まずはATMが併設されていた郵便局にダッシュ!
ATMがうっかりカードを吐き出すといけないので母にその場に残ってもらいました。
午後6時まで営業していたので間に合いました。
窓口には女性の姿が。
ATMにカードが飲み込まれた旨を伝え、助けてほしいとお願いしました。
しかし…
「ATMは郵便局の所有物ではない」
「自分は鍵も持っていないし問合せ先もしらない」
「何もできません」
とぴしゃり。
お先真っ暗です。
先人の知恵
困ったときに頼りになるもの…そう、Google先生ですね!
そこで海外旅行の先人たちの知恵を拝借しようとブログを読み漁りました。
どうやら、ATMの機械を開けてもらってカードを取り出せた例があるらしい。
「まずはクレジットカードを停止すべき」という意見もあるけれど、カードを停止してしまうと、たとえ停止後にカードが見つかっても同じカードを利用することはできないのです。
幸か不幸か、私のカードはATMにすっかり飲み込まれて出てこないので不正使用の危険も低いのでは…。
カードを停止する前に取り出せないか試したい…!
私は翌日の朝一番に再度郵便局を訪れ、別のスタッフの方が開け方を知らないか聞いてみることにしました。
その日中の解決は諦め、チーズフォンデュを満喫したのでした。

翌日の攻防
さあ翌日の午前8時。
郵便局が営業を開始する時間を狙って乗り込む私。
窓口にいたのは…
昨日と同じ女性だーーーー!
がっくりしながら一応聞いてみるとやっぱり昨日と同じ返答。
ATMから取り出す方法は諦めるしかない、と悟って退散しました。
私に残された方法を探り始めます。
楽天カード海外緊急再発行
今日もGoogle先生に相談する私。
なんと楽天カードのサービスで「海外緊急再発行」なるものがあるじゃないか。
「海外」にいて、「緊急」事態で「再発行」してほしい私。
これだ!
と意気揚々と楽天カードに電話。
しかしここからも道は長かった…
楽天カード海外緊急再発行の落とし穴⁉

海外緊急再発行の概要
どんなサービスかというと、海外でカードの紛失・盗難などの緊急事態が起こった場合、仮カードを通常より迅速に再発行してくれるサービスのこと。
詳細は楽天カードのサイトをご覧ください。
海外でのカードの紛失・盗難について
ですが、このサービスを私が利用するにはいくつかの落とし穴があったのです。
以下は、私が楽天カードに電話で問い合わせて聞き取った内容です。
電話番号はこちら。
- +81-92-474-9256(紛失・盗難専用ダイヤル)←まずはこちらに電話。
- +81-92-474-6287(コンタクトセンター)←海外緊急再発行に関する問合せをする中で案内された番号。
郵送の落とし穴
私のカードはVisaブランドの楽天プレミアムカード。
Visaブランドのカードを再発行する場合、仮カードは郵送でのみ対応とのこと。
(マスターカードの対応は不明です)
スイスの後に訪問予定だったフランクフルトに楽天の海外オフィスがあるようでしたが、楽天のオフィスに出向いて受け取ることはできないそうです。
また、海外にいる場合はカードが到着するまで同じ場所に滞在する必要があります。
世界一周中で動き回っている私には、5日~1週間後の滞在場所をあらかじめ決めておくのは難しい…!
(計画性がないだけともいう…)
しかも、海外緊急再発行の手続き開始を依頼する際に郵送先を伝える必要があります。
つまり宿を決めてからでなければ再発行の手続きが開始できないのです。
そもそも不特定多数の人が滞在するホステルで無事受け取れるのか?
という疑問もあります。
それでもなんとか宿をおさえ、「さあ届けておくれ」と手続きすべく連絡をしたら…!
仮カードの落とし穴
いざ海外緊急再発行の手続きをしようと連絡したところ、
「仮カードは署名での支払のみ可能ですが問題ないですか?」
と電話口の女性。
署名のみ…?
つまり、オンライン決済、タップや暗証番号での決済はできないのです。
私は世界一周中でフライトやホステルの予約でオンライン決済の機会も多いし、タップ決済の多いヨーロッパで毎度署名しなければいけないなんて不便すぎる…!
またしても壁にぶち当たりました。
どうやら仮カードは日本に帰国するまでの緊急のつなぎという位置づけのよう。
帰国後に正規のカードに再度変更する必要があるそうです。
短期の旅行者向けのサービスみたいですね。
せっかくの海外緊急再発行のサービス使えないやないかい…!
と私は最後の手段に出ました。
最終手段…!カード再発行までの道

海外緊急再発行の落とし穴を受け、私が最終的に取った方法は…
通常の再発行。
いや普通!!
通常の再発行
通常の紛失・盗難と同様の再発行を依頼すると、郵送まで1週間~10日かかります。
しかも再発行されたカードは登録した住所、つまり日本の住所に送られます。
私の場合は東京の実家へ。
日本の住所から海外に郵送したい場合は自己責任でどうぞ、とのこと。
でもやはりそんな先の滞在場所は決めづらいし、カード本体を海外に郵送するリスクも心配…
というわけで、カード郵送は諦め、私の新しいカードは今も実家にあります。
郵送されたカードは親に開封してもらい、
カード番号と、カード裏面の3桁の暗証番号(CVV)を連絡してもらいました。
(ちなみに、カードは簡易書留で届くので同居の家族が受け取り可能です)
それをApple Walletに登録して、iPhoneで決済をするというわけです。
これで手元にカードがなくても、オンライン決済やタップ決済が可能です。
現地通貨をキャッシングする場合のみ、予備のカードを使っています。
再発行後の注意
再発行後のクレジットカードは、依頼してから9日で実家に届きました。
再発行に応じて、各種サブスクのサービス、ウェブサイトなどで新しいカード情報を登録する必要があります。
ちなみに、旧カードで使用した分の請求は自動で新しいカードに引き継がれます。
楽天カードへの支払だけは滞らないようになっているのですね…!
参考までに、私の場合は以下のような変更が必要でした。
- 楽天モバイル(再発行中はポイント払いが使用できなかった)
- 楽天マガジン(この機会に解約)
- Kindle
- Netflix
- Skyscanner(航空券予約サイト、アプリ)
- Hostelworld(ホステル予約サイト、アプリ)
- 3Dセキュアのやり直し
事件から学んだ教訓

この事件を通じて、たくさんの教訓を得ました。
みなさんも反面教師にしてくださいね。
教訓①銀行併設のATMを利用する
まず道端のATMをほいほい利用しない。
銀行に併設されたATMを選び、営業時間内に利用すること。
万が一同じことが起こった場合に対応してもらえる可能性が高いです。
教訓②道端のATMを見極める
そうはいっても、手数料のかからないATMを利用したいのが旅人の心理。
どうしても道端のATMを利用する場合は、ATMの機械の識別番号や問合せ先があるところを選びましょう。
私の選んだATMには何も書いていなかったので問合せ先もわからない状態でした。
もし問合せできたとしても、どの機械か伝えることも難しかったでしょう。
教訓③予備のカードを持参する
これはもはやバックパッカーの常識ですが、複数のカードを用意しましょう。
私は予備のカードを2枚持っていたので支払がまったくできない、という最悪の事態は回避できました。
Visa、Masterと違うブランドで用意するのが鉄板です。
まとめ
ATM飲み込まれ事件、いかがでしたか?
この悲惨な経験がいつかどこかで、だれかのお役に立てたら幸いです…!
3つの教訓は、海外旅行の基本となりますのでぜひ実践してみてくださいね。
- 教訓①銀行併設のATMを利用する
- 教訓②道端のATMを見極める
- 教訓③予備のカードを持参する
今回は以上です。
Have a wonderful day 🙂
may
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