海外旅行に行く際の最初の難関、それはフライトではないでしょうか。
実際に空港に行ってみないとわからないことも多く、慣れないうちはばたばたしてしまいます。
この記事では、2023年9月から1年間の世界一周ひとり旅で36回フライトを利用した私が、国際線のフライトに関するコツを紹介します。
特に自分の失敗から学んだ次の3点について詳細に解説します。
- 荷物を確認しよう
- 座席の選び方
- 手荷物検査をスムーズに通過するコツ
「どうやって安いチケットを探すか」については別の方の記事を参考にしてくださいね。
私の世界一周ひとり旅では基本的に計画性がなく、直前の高いチケットばかり購入する羽目になってしまいました。笑
ここでは、チケット購入から空港に向かうまでに確認すべきことを紹介します。
海外旅行に行かれる方はぜひ最後まで読んでくださいね。
荷物を確認しよう

あなたが利用するフライトでどれくらい荷物を移動できるか、必ず確認しましょう!
荷物の種類を理解する
飛行機で運べる荷物は以下の3種類があります。
- 預け入れ荷物(Checked baggage):
チェックイン時にカウンターで預ける荷物 - 機内持ち込み荷物(Carry-on Baggage):
機内の頭上の棚に収納する荷物 - 手荷物(Personal item):
前の座席下(足元)に収納できる荷物
(呼び方は航空会社などによって異なります)
チケットの種類によって、3種類のうち「どの荷物をいくつ、何kgまで持ち込めるか」が細かく指定されています。
預け入れ荷物はLCCだと10kg程度、ANAなどのキャリア航空会社だと23kg程度で、機内持ち込み荷物は7~10kgなどと制限があります。
著しく重量制限を超過すると追加料金が発生しますので、持ち込める荷物がどれだけかチケットを予約する際にきちんと確認しましょう。
私は「手荷物のみ可」のチケットなのに気づかず持ち込み荷物と手荷物を持ち込もうとして、搭乗口で「追加料金を払うか、置いて行かれるか選べ」と迫られる事態になりました…!
チケット購入画面や荷物の記載方法は航空会社のサイトによって異なるので注意が必要です。
しっかり確認しましょう!
機内持ち込み荷物は要注意!
ここではあまり詳しく触れませんが、機内持ち込み荷物に関しては色々な見解の動画やブログ記事があります。
預け入れ荷物より費用がお手頃な機内持ち込み荷物のみで旅行をするというコツがよく聞かれます。
気になる方はぜひ調べてみてください。
ただ、微妙なサイズ・重量の荷物を機内に持ち込む場合、「100%必ず持ち込める」方法はないと個人的には考えています。
航空会社や係員によってかなり対応が異なるからです。
できる限り対策をした上で、もし追加料金なしで機内持ち込みできればラッキー程度の気持ちで試してみるのがおすすめです。
機内持ち込み荷物について、こちらの記事で詳しく解説していますので併せてご覧ください。

座席の選び方

フライトの快適さを左右するのが座席選びです。
ひとり旅でエコノミークラスの場合のコツを紹介します!
窓側か、通路側か
飛行機の座席は3種類あります。
- 窓側(Window seats):景色を楽しめる、トイレに行くのが面倒
- 通路側(Aisle seats):移動が自由、足を伸ばせる、景色は見えない
- 中央席(Middle seats):左右に人がいて窮屈、景色も見えない、少し安い場合がある
一般的に中央席が最も人気がなく、座席を指定しないでチェックインすると余っている中央席に割り当てられる可能性が高いです。
窓側か通路側かは旅人の好みによるところが大きいです。
私は窓側で景色を見るのが好きなのですが、以下の場合は通路側を選んでいました。
- フライト時間が4時間以上でトイレに立つ可能性が高い場合
- 乗継便があり急いで降機したい場合
- 深夜便で窓から景色が見えない場合
座席を予約するときは、3列シートの1つだけ埋まっている席を選ぶのがコツです。
例えば3席並んだ席のうち、通路側だけ予約されている列をあえて選んでその窓際の席を予約するのです。
すると残りは人気のない中央席だけになり、空席の多い便なら3席をふたりで広々利用できる可能性が高くなります。
中間か後方か
エコノミー席は飛行機の中間部分と後方部分に位置しています。
あまり強いこだわりはないのですが、私は翼の横あたりの中間部分を予約することが多いです。
中間部分の方が安全と聞きかじったからと、窓から翼の入った写真が撮れるからです。
後方部分のデメリットをあえて挙げるとすればこんな感じ。
- 修学旅行やツアーなどの団体客や家族連れが多いため、賑やかになりがち
- エンジンより後ろなのでエンジン音が前方に比べるとうるさい
出口が前方のみの機体だと、搭乗や降機の際に待ち時間が長くなってしまうのも後方部分のデメリットと言えます。
ただ、後方の出口からも乗り降りできる場合があり、思ったよりスムーズに進むこともあります。
避けたい席
窓側・通路側、中間・後方の座席の違いをざっくりお伝えしたところで、避けた方がよい席も紹介します。
トイレ付近の席
トイレ付近の席は水を流す音が聞こえて想像以上にうるさいです。
また、トイレを利用する人がひっきりなしに行き来します。
トイレの列ができると座席に手をかけて休む人がいて起こされることも…。
パントリー(食事の用意などをするエリア)付近の席でも、客室乗務員の声や作業の音が聞こえたりします。
非常口の席
座席の塊の一番前にあり足を伸ばすスペースが広いため、非常口の列の席が好きな人もいます。
ただ、私は以下の理由で避けています。
- 英語または現地の言葉が話せる必要がある
- 非常事態に備えて、足元に荷物を置けない
- スクリーンが小さい
万が一の事態が起こった場合、非常口席の乗客は客室乗務員の補助をする必要があります。
緊急時に対応できるよう、英語または現地の言語を流暢に話せる必要があります。
離陸前に客室乗務員から緊急時の説明を一通り受けるので、もし不安がある方はその際に席を変わってもらうと良いかもしれません。
また、前の座席がないので手荷物はすべて頭上の棚にしまわなければならず、スクリーンもひじ掛け下の小さいものしかありません。
背が高くて通常のエコノミー席ではきつすぎるという方以外は、非常口の席を選ぶメリットがあまりないように感じます。
というわけで、私は翼付近の、トイレから遠い、非常口以外の列の、窓側の席をよく予約しています!
手荷物検査をスムーズに通過するコツ

手荷物検査は、多くの旅行者が何度も経験するストレスの原因のひとつですが、事前の準備や心掛けでスムーズに通過することができます。
手荷物検査で引っかかるほとんどのケースは、物騒なシロモノを持っているからではなく、取り出すべきものを取り出していなかったからです。
しっかりと準備をして、スムーズに通過しましょう!
取り出すものを取り出しやすく
手荷物検査では以下の持ち物はチェックしやすいようにかばんから出して並べる必要があります。
- 電子機器(スマホ、PC、タブレット、Kindle)
- 液体類
電子機器
電子機器は、すべてカバンから取り出してトレーに並べます。
PCやタブレットなど複数ある場合は、カバンとは別のトレーを使いましょう。
電波を発する機器はすべて含まれますので、Kindleも対象です。
モバイルバッテリーを取り出す必要はありません。
液体類
液体類は、航空会社のサイトで既定の量や入れ物を確認してください。
基本的には100ml以下の容器に入れた液体類(合計1L以内)を最大20×20cmのチャック付きのビニール袋に入れる必要があります。
大きい容器の液体は機内持ち込み荷物には入れずに預け入れましょう。
飲料水も同様で、中身の入ったペットボトルなどは容量オーバーで持ち込めず、「捨てるかここで飲み切ってください」と言われます。
手荷物検査の列付近にはごみ箱があり、機内に持ち込めないものや不要なペットボトルを捨てることができます。
液体を捨てられるごみ箱のある空港もありますが多くはありません。
そこで、フライトには空のペットボトルや水筒を持っていくのがおすすめです。
多くの空港では手荷物検査の通過後に設置されているウォーターサーバーで水を無料で補給できます。
服装の工夫
手荷物検査では服装に関して以下の対応が求められます。
脱ぎ着しやすいよう用意しておきましょう。
- ベルトなど金属製の装飾品は外す
- アウターやジャケットなどは脱ぐ
- ポケットは空にする
- ブーツは脱ぐ場合が多い
パスポートはかばんにしまう
パスポートと搭乗券は手荷物検査の入り口でも見せる必要がありますが、手荷物検査の間は不要です。
手荷物のポケットにしまって手ぶらで通過するのがおすすめです。
ブーツは聞いてみよう
世界一周中、私はフライトの時にハイキングブーツを履いていたのですが、事前に係員に脱ぐ必要があるか聞いて対応していました。
脱ぐのは面倒ですが、「やっぱりブーツなしでもう1回金属探知機を通ってください」と言われる方が時間もかかって面倒です。
ブーツのひもはゆるめておき、着脱が簡単にできるようにしていました。
検査場での心構え
ここまで準備ができたらあとは本番です。笑
かばんから取り出すものを取り出したら、電子機器はひとつのトレーにまとめ、かばんとジャケットなどはもうひとつのトレーに置きます。
ポケットが空なのを確認して金属探知機をくぐりましょう。
手荷物が手から離れるので、列が長い場合は荷物を目で追って触れる人がいないか防犯意識を忘れずに。
金属探知機をくぐって荷物が出てきたら、すべての荷物を回収してすぐにベルトコンベヤーから離れましょう。
ここで靴を履いたり荷物をガサガサし始める人が多いのですが、どんどん人が来るので邪魔になってしまいます。
ベルトコンベヤーの少し先に荷物を整理できるテーブルや椅子が必ずあります。そこに移動して荷物を詰め直すのがおすすめです。
ここまで来たらあとはのんびりラウンジにいったり食事をしたりして搭乗時刻までゆっくりしましょう!
お疲れさまでした。
まとめ
この記事では、国際線のフライトを利用する際のコツを紹介しました。
本記事をざっくりまとめると、以下の通り。
- 預けれ入れ荷物、機内持ち込み荷物の条件を確認しよう
- 座席の選び方(窓側・通路側、中間・後方、避けたい席)
- 手荷物検査通過のコツ(取り出すもの、服装)
ぜひこれらのポイントを押さえて、スムーズな空の旅を満喫してください!
今回は以上です。
海外旅行の準備についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ。



Have a wonderful day 🙂
may
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