- 世界一周に行くのが夢だけどどれくらい予算が必要なんだろう?
- 世界一周で何にどれくらい費用がかかるのかわからない…
- 旅行の費用を節約するコツを知りたい!
世界一周や長期の海外旅行に行きたい方の中には、費用のイメージがつかない方も多いのではないでしょうか。
私は2023年9月から約1年間の世界一周ひとり旅をしてきました。
準備段階からつけ続けた家計簿をもとに、世界一周にかかった費用を計算してみました!
この記事では1年間の世界一周ひとり旅で実際にかかった費用の総額を大公開!さらに地域別・項目別の費用や違い、費用節約のコツもご紹介します。
この記事を読めば世界一周で必要な費用と、節約のしかたがすべてわかります。
私の1年間を凝縮したリアルな情報をお伝えしますので、ぜひ最後まで読んで旅の参考にしてくださいね!
旅の全体像: 訪れた国と地域
最初に私の世界一周ひとり旅の全体像を共有します。
ルートと滞在期間の紹介
私の世界一周ひとり旅の最大の目的は、「中南米を満喫したい!」でした。
メキシコでスペイン語を学びながら南下して南米をゆっくり周る予定を立てました。
あとは夏を追いかけて東回りで移動しました。
主なルートは以下の通りです。
- 中南米(約7か月)
- ヨーロッパ(約4か月)
- アフリカ(モロッコ、約10日間)
- アジア(タイ、約3週間)
全24か国、83都市を訪問しました。
世界一周ひとり旅の費用のルール
旅の予算はあまり厳密に決めていませんでした。
「貯金が尽きたら帰ろう」と思っていました。
エクセルの家計簿で使ったお金を記録して、月末に「今月も使いすぎたな★」と眺める程度笑
世界一周ひとり旅で予算について決めていたルールはこちらです。
- 買える安全は買う
- 観光費を削らない
- 健康第一、無理しない
世界一周ひとり旅の総費用
1年間の世界一周ひとり旅でかかった費用の総額は…
5,446,142円
です!
高いなと思いますか?それとも意外と安いでしょうか?
最初にお伝えしたいのは、世界一周の費用は人それぞれということです。
旅のスタイルや何を大事にするのかによって、かかる費用も全然変わってきます。
もっと節約できたなと反省点も多いし、もっとやりたかったこともたくさんあります。
次章以降で地域別・項目別で詳細に費用がかかったポイントや節約のコツをお伝えします!
地域別の費用
以下のグラフは、地域別の滞在日数とかかった費用(合計と1日平均)を表しています。

地域別の費用の合計は、中南米で約237万円、ヨーロッパで約140万円と、滞在期間にだいたい比例しています。
一方で、1日平均の費用は高い順にヨーロッパ、中南米、アジア、アフリカとなっています。
ヨーロッパの物価高・円安の影響が表れています。
費用が多くかかった項目や旅の特徴について、地域別に紹介します。
中南米
中南米で比較的高額だった費用は以下の通り。
- スペイン語語学学校 5週間(メキシコ)
- パタゴニアの観光、ツアー(アルゼンチン、チリ)
- マチュピチュ、ウユニ塩湖などの絶景ツアー
私の世界一周ひとり旅の最大の目的は、中南米を満喫すること。
中南米では予算を惜しまず、やりたいことを全部やってきました!
アクセスしづらい場所にある絶景にツアーで行くため、観光に費用がかかりました。
ヨーロッパ
ヨーロッパでは主に現地の友達を訪ねました。
中南米を旅する中で出会った人がほとんどで、彼らの出身地の話を聞いているうちに行きたくなってしまうんです笑
友達に街を案内してもらったり観光地に連れて行ってもらったりと地元の方に近い経験ができ、観光費は抑えられました。
もともと高い物価に加え、私がヨーロッパを巡った時期はひどい円安でした。
観光費は抑えたにも関わらず、費用の1日平均が最も高くなりました。
アフリカ
アフリカはモロッコのみ訪問しました。
費用をかけたのはツアーです。
- サハラ砂漠のツアー(2泊3日)
- 青の街(シェフシャウエン)のツアー(日帰り)
モロッコの雑貨がだいすきでお土産をたくさん買いたかったのですが、バックパッカーには運べる荷物の限界があるので物欲と出費を抑えられました。
アジア
アジアではタイに約3週間滞在しました。旅の最終目的地です。
物価が安いタイで、特に高かったのはヨガ・メディテーションのリトリート(4泊)です。
パンガン島の宿泊施設で1泊約8,000円。
受け放題のヨガと瞑想のクラス、3食付きのちょっぴり贅沢な5日間でした。
世界一周ひとり旅の最後の目的地だったのでお土産をたくさん買ったのと、暑すぎてタクシー(Grab)を使った分の出費がかさみました。
項目別の費用
費用は項目別に分類してエクセルで記録しています。
旅しながらかかる費用が5種類、旅の準備にかかる費用をまとめて1種類の計6種類です。
旅しながらかかる費用
交通費 | フライト、バス、電車、タクシーなど |
宿泊費 | ホステル、Airbnbなど |
観光費 | ツアー、アクティビティ、観光地への入場料など |
食費 | 食費、外食、カフェ代など |
雑費 | 日用品、ランドリーサービス、お土産代など |
旅の準備にかかる費用
準備費 | 海外旅行保険、ワクチン、手続き、持ち物 |
項目別にかかった費用の全体像がこちらです。

交通費 | 1,826,465円 | 34% |
宿泊費 | 938,553円 | 17% |
観光費 | 430,404円 | 8% |
食費 | 826,243円 | 15% |
雑費 | 580,344円 | 11% |
準備費 | 844,134円 | 15% |
最も費用が高かったのは交通費と宿泊費で、この2つの項目のみで費用全体の51%を占めています。
項目ごとに詳細をご紹介します。
旅しながらかかる費用
交通費
1年間の世界一周ひとり旅の費用全体の34%を占める交通費。
これを工夫することで大幅に費用を節約できそうですね。
地域別の交通費の特徴
世界一周航空券を除く、自己手配の交通費を以下の地域別にまとめました。
中南米 | 630,400円 |
ヨーロッパ | 599,993円 |
アフリカ | 12,304円 |
アジア | 32,198円 |
項目合計 | 1,274,895円 |
中南米は可能な限りバス移動がお得でした。特にメキシコは便数も多くオンラインで予約できるので便利です。
私は幸運にも盗難など危ない目には合いませんでしたが、夜行バスで荷物を盗まれたという話も聞きます。
通路側に荷物を置いたり、スマホや金目の物を丸出しにしたまま寝ないなど防犯対策はしっかりしましょう。

ヨーロッパ内の移動は電車・バスがおすすめです。
フライトのように値段が乱高下することが少ないので直前でも予約しやすいです。
Flixbus、Omio、Trainlineなどのアプリをよく使っていました。
国同士が近いので気軽に移動できるのがヨーロッパ旅の楽しいところ。
モロッコはバス移動が多かったです。
マラケシュ発のサハラ砂漠ツアーに参加した際、終了後はマラケシュではなくフェズ着を選べたため、交通費を節約できました。
タイでは想像以上に広くて、長距離の移動が多めでした。
おすすめの移動手段は寝台列車!横になれるので夜行バスより楽ちんです。
世界一周航空券はお得?
私はスターアライアンスの世界一周航空券を利用しました。
スターアライアンス系列の航空会社のフライトを1年間で16回利用でき、エコノミークラスで約42万円でした。
(実際にかかった金額は、サーチャージ約13万円と消費税を足して合計551,570円。)
LCCではないキャリアの航空会社の国際便をたくさん利用できてこの値段。
フライト1回あたり平均26,250円です。
一方で、事前にルートを決めずにLCCのフライトやバス・電車を乗り継いで世界一周を達成される方もいます。
どちらが安いのかはルートや訪れる国・地域によるので割愛しますが、世界一周航空券を利用して費用面で気になった点があります。
それは決まった発着地に戻るのが大変ということ。
例えば、私が実際に旅したルートで、以下のようなルートがありました。
リマ(ペルー)→ボゴタ(コロンビア)
ペルーとボリビアを約1カ月半のんびり観光し、次の目的地コロンビアに入国するという旅程でした。
ペルーを南下し、ボリビアのウユニ塩湖まで行きました。

コロンビア(首都ボゴタ)に行くにはボリビアの首都ラパスからも直行便があります(図の青い線)。
ですが私の場合、世界一周航空券があるのでリマからボゴタ行きの便に搭乗しなければならないのです。
そのためウユニからリマまでのフライト代と、リマでの宿泊費が余計にかかりました(図の赤い線)。
世界一周航空券で決めたルートから外れて旅をすることが多い方は、その前後の移動も上手に検討するとよいようです。
私は思いのままに足を延ばしすぎて帰ってくるのが大変でした…!笑
世界一周航空券の詳細はこちらの記事にまとめています。

最適な交通機関の見つけ方:Rome2Rio
どの交通機関が最適かは国や地域によって異なります。
例えばメキシコは安くて便数が多いバス移動が最適ですが、コロンビアは山が多くバスだと時間がかかるためフライトが適しています。
都市から都市への移動手段を比較したいときは、「Rome2Rio」がおすすめ。ウェブサイトもアプリもあります。
Rome2Rio(外部サイトが開きます)
行きたい場所を入力するだけで可能な移動手段が複数表示されます。

所要時間や金額は参考程度ですが、おおまかな比較するのにおすすめです。
時間がかかっても安いバスを乗り継いで行くか、高いけどいちばん早いフライトで行くか…という感じで検討するのに使います。
安全×コストのバランス
費用全体の37%を占める交通費をいかに節約するかは大きなポイントです。
一方で安全面も譲れません。安全とコストのバランスをどうやって考えるとよいでしょうか。
私は、中南米では「買える安全は買う」を意識していました。
例えば、フライトで新しい国・街に到着した時は、空港から宿までの移動では基本的にタクシーを利用しました。
Uber、Didiなどの配車アプリを使います。配車アプリはドライバーの身元がしっかりしていて、値段も事前にわかるので安心です。
特に新しい街の初日は安全に、まず宿にたどり着くことを優先しましょう。深夜に空港に到着する便を選ばないのも大切です。
タクシー利用のコツ
流しのタクシーは避けるのが基本ですが、どうしてもの場合、コツは値段交渉をしてから乗ること。
安全にタクシーを利用するために、こんな感じで選んでいました。
1. 行きたい場所までの金額の目安を確認する
配車アプリを使った場合の金額を確認する、または宿の方にだいたいの値段を聞いておくなどしてだいたいの金額の目途をつけておきます。
2. ドライバーに宿まで行く場合の金額を聞く
メーターがないタクシーはドライバーの言い値で決まります。
目安の金額と比べて高すぎないか、必ず乗る前に確認してください。
メーターで計測するタクシーでも、「だいたいどれくらいになりますか?」と聞くとぼったくりを予防できておすすめ。
3. 金額を交渉する
あまりに値段を吹っ掛けてくるようなら乗らないのが吉。
空港だとどのタクシーも同一の金額に決まっている場合もありますが、配車アプリの値段などを見せて交渉すると負けてくれることもあります。
余計なトラブルを避けるためにも、タクシーに乗る前に金額に合意しましょう。
タクシードライバーが吹っ掛けてきたのはモロッコ。
空港から宿までの値段を聞くと、数人のドライバーに「50ディルハムだよ」と言われました。
数日前に同じルートで10ディルハム(約150円)だったので50ディルハムなんて高すぎる。
交渉を続けるも不成立…。
宿まで徒歩45分。少し歩きながらタクシーがいれば途中から乗ろうと歩き出しました。
20分ほど歩いて、タクシーを発見。
距離は半分くらいに縮まったし、安くなるだろうと値段を聞いたら…
「50ディルハムだよ!」
バックパックを背負って20分も歩いたのに最初と同じ金額って計算が合わないんだが…。泣
タクシーは諦め、残りの半分も歩いて宿まで行きましたとさ。
宿泊費
世界一周ひとり旅の費用全体の17%を占める宿泊費。
安全面から野宿はしないと決めていたので、宿泊費は毎日かかりました。
宿泊先は旅のスタイルによって大きく違いが出るところです。
豪華ホテルなのか、安ホステルなのか。
個室がいいのか、大部屋がいいのか。
食事つきがいいのか、素泊まりか。
宿泊先によって旅の快適さも変わってきます。
私は、費用が妥当な宿のうち、水回りが清潔でレビューのよい宿を選ぶことが多いです。
色々泊まりながら、自分がどの要素なら妥協できるかを試行錯誤してみるのも楽しいですよ!
私はひとり旅なので基本的には旅人が集まるホステルに宿泊しました。
たまに訪れる「ひとりになりたい期」には贅沢して個室を取って充電期間にしたり。
節約だけにこだわりすぎず、気分で使い分けて旅にメリハリをつけるのがおすすめです!
地域別の宿泊費の特徴
地域 | 合計 | 1日平均 |
---|---|---|
中南米 | 544,773円 | 2,684円 |
ヨーロッパ | 292,121円 | 2,809円 |
アフリカ | 19,564円 | 1,397円 |
アジア | 82,095円 | 3,569円 |
中南米の宿泊費は、1泊平均2,684円。
これはメキシコでのホームステイ代(3週間)が含まれており少し高めです。
ホステルは1,500円~2,000円くらいの価格帯が多い印象でした。
ヨーロッパの宿泊費は、1泊平均2,809円…が、これにはからくりが。
ヨーロッパに滞在した104日間のうち、48日は友達の家に泊めてもらってタダだったからです。
ホステルなどに宿泊した日だけで計算すると1泊平均5,216円です。
ヨーロッパはとにかく宿泊費も高い!
西ヨーロッパで最も物価が安いといわれるポルトガルで4,600円でした。
モロッコのホステルは2,000円程度。
ホステル以外にも、リヤドと呼ばれる伝統的な宿での宿泊体験もおすすめ。
私も泊まってみたかったのですが、直前では人気の宿は予約が取れませんでした。気になる方は早めにチェックしてみてくださいね。
タイはバックパッカーの聖地と呼ばれるだけあって宿泊施設が豊富。
ホステルは1,500~2,000円くらいでした。個室でも3,000円程度で安心価格。
ホステルに泊まる
世界一周ひとり旅の宿泊費を節約するのにいちばんおすすめしたいのはホステルに泊まること。
ドミトリーと呼ばれる大部屋に泊まるのがいちばん安く、2段ベッドのひとつが割り当てられます。
ホステルをおすすめする理由は、出会いが多いから。
同じように旅をする人がたくさんいるので、一緒に観光するもよし、そのエリアのおすすめを聞くもよし。ご飯やタクシー代をシェアすることもできます。
それでも長くホステル生活をしていると「ひとりになりたい期」がきっと来ます。
その時はホステルの個室を予約したり、Airbnbで部屋を探すのがおすすめ。

友達に泊めてもらう
物価の高いヨーロッパで大活躍だったのがこの「友達に泊めてもらう戦法」。中南米のホステルで出会った人がほとんどです。
「ヨーロッパ来るなら私の国にも来てね!」という話になり、実際にその国に行ったときに友達のご厚意で泊めてもらったという経緯です。
旅の出会いは行きずり。でもずっと続く友情もたくさんありました。
旅でもらったたくさんの親切は、日本に来る旅人に同じことをして返したいと思っています。
無料で泊る方法もある
友達宅以外にも、無料で宿泊する方法があります。
- 無料で現地のお宅に宿泊できるアプリを活用する
- ホステルでボランティアスタッフをする
どちらも私は試す機会がなかったので参考までに。
①のアプリは、例えばWorkaway、Worldpackersはアプリを通じて現地の方のお宅に泊めてもらうサービス。
ホストの求めるボランティアワークをして労働の対価として宿泊場所や食事などが提供されます。
アプリでは世界中の求人情報を検索できます。
例えば週に3日数時間のみのお仕事、など旅人にもありがたいスケジュールを提示しているホストだと観光も楽しめそうです。

また、多くのホステルではボランティアスタッフを募集しています。
朝食の提供やベッドメイク、清掃など日に数時間のボランティアをする代わりにホステルに宿泊することができます。
滞在期間が3週間以上など条件がある場合もありますが、気に入った街やホステルに長く滞在したい人にはぴったりかもしれません。

世界一周など長期の旅行では旅が生活、宿泊先が住環境になります。
安全や健康を優先して無理せず、快適な宿泊先を選んでくださいね!
観光費

旅の醍醐味である観光費。
ツアーやアクティビティにかかる費用、国立公園や施設への入場料などが該当します。
交通費、宿泊費が「旅しながらかかる費用」全体の51%を占めているので、節約するならこのふたつから取り組むのがよさそうです。
観光費はできるだけ削らず、やりたいことを優先させるのがおすすめです!
地域ごとの観光費の特徴
地域 | 合計 | 1日平均 |
---|---|---|
中南米 | 286,866円 | 1,413円 |
ヨーロッパ | 102,073円 | 981円 |
アフリカ | 26,859円 | 1,918円 |
アジア | 14,606円 | 635円 |
中南米は言わずもがな、観光地や絶景の宝庫。
私が絶対に行きたかったマチュピチュ、ウユニ塩湖、パタゴニアはすべて南米にあります。
しかも絶景はアクセスしづらい場所にあることが多いです。そのためツアーの参加費や国立公園の入場料などがかかりました。

ヨーロッパの観光費は少なめ。ツアーで観光するより、街を歩いたり公園でのんびりすることが多かったです。
ただポーランドのアウシュビッツ強制収容所を巡るツアー、トルコの気球ツアーなど外せないものはしっかり参加してきました。
モロッコではサハラ砂漠のツアー。
タイではゾウの村を訪れるツアー、キャバレーショーなどを満喫しました。お寺は無料で入れるところと、入場料がかかるところがあります。
ウォーキングツアー
観光費を抑えるためにおすすめなのがウォーキングツアー!
歩いて街の見どころを巡るツアーで、ガイドさんが街の歴史や豆知識をたくさん教えてくれます。
基本的には無料で、最後にガイドさんにチップを渡します。
どの地域でも開催されていて、新しい街をざっくり知るのにおすすめです。
地元の方おすすめのレストランやカフェの情報なども聞けますよ!

ツアーか自己手配か?
ツアーの参加費は観光費で大きく占める部分でもあります。
ツアーで行けばアクセスの悪い場所でも行きやすく、効率的に複数の名所を周れるツアーが多いです。
自己手配は旅程を自分でコントロールでき、ガイドさんが不要であれば費用は比較的安くなります。
例えばペルーのマチュピチュは、どちらでも行けます。
マチュピチュの遺跡まで4泊5日のトレッキングを楽しみたい方はサルカンタイというトレッキングツアーが人気。
サルカンタイトレック(バックパッカーに一番人気のツアー会社のページです)
遺跡に行きたいだけならマチュピチュの入場チケットとバスや電車のチケットを購入すれば自分だけで行くこともできます。
旅のスタイルや優先度によって、費用・利便性・ガイドさんの有無などの要素を比較検討するのがおすすめです!
私が参加したツアーの内容は今後ブログで紹介していきますのでお楽しみに。
食費
食費には自炊の材料費、外食、友達やホステル仲間との食事代などが該当します。
グルメな方なら食費は削れないところではないでしょうか。
私はお酒を飲まないのでかかった費用は少ないと思いますが、毎日かかる費用なので工夫次第でもっと節約できたようにも思います。
地域別の食費の特徴
地域 | 合計 | 1日平均 |
---|---|---|
中南米 | 436,651円 | 2,151円 |
ヨーロッパ | 346,037円 | 3,327円 |
アフリカ | 19,041円 | 1,360円 |
アジア | 24,514円 | 1,066円 |
中南米で自炊する場合はメルカド(市場)に行って食材を買うことが多かったです。

メルカドで軽食を取ることもでき、節約しやすいのが中南米の特徴。フルーツも安い!
ヨーロッパは物価が高いのでキッチン付きのホステルを選んで自炊を多めにしました。友達を訪ねた時は友達の手料理をごちそうになるか、外食でした。
モロッコは朝ごはん付きの宿は多いけどキッチン付きの宿が少なく、外食が基本でした。タジン鍋がおいしかった!
タイは外食が基本。ナイトマーケットに行けば夕飯もお手頃に色々な種類のグルメが楽しめます。

自炊できる宿に泊まる
食費を節約するには、自炊がおすすめです!
キッチン付きの宿や、電子レンジ・ケトルなどを使える宿を選ぶと自炊しやすいですよ。
自炊と言ってもフルコースを作る必要はありません。スーパーでカット野菜を買ってみたり、朝ごはんに卵を焼くくらいで十分です。
私は料理があまり得意ではないので日本から持参したインスタントスープを使ったり、卵焼きを作ったりしていました。
キッチン付きのホステルでは調味料がほとんどない場合もあるので少量の顆粒だしやコンソメなどがあると便利かもしれません。
外食で残りを持ち帰る
海外ではレストランの食べ残しを持ち帰るのもアリです。
ひとり旅で外食もひとりですることがありますが、ひとりで外食すると食べきれないのが難点。
その場合は次の食事に持ち越せば無駄にならず節約もできます。
どの国でもお店の人に言えば箱に詰めてくれましたよ。
人との外食は削らない
誰かと食事に行くのは、食事の内容だけではなくその経験自体がよい思い出になりますよね。
誰かと食事に行く機会があれば費用面はあまり心配せず楽しむようにしています。
海外の方は1つの食事をとり分けて食べる文化に馴染みがない方も多いので、注文する際は確認するとよいですよ。
雑費
日用品は必要最低限を持ち歩く
シャンプー・リンスなどのトイレタリーや生理用品などは、必要になったら都度買い足していました。
スーパーや薬局といったお店はどの地域、街にもあるのでストックを持ち歩く必要はありませんでした。
シャンプーの大きなボトルやコットンなど、誰かが置いて行ったものや不要になったものを回収して共有しているホステルもありました。
ランドリー
雑費で頻繁に出費があったのはランドリーサービス。ホステルの受付で渡すと洗濯・乾燥して返却されます。
ホステルにランドリーがない場合も街のコインランドリーやクリーニング店を利用できます。
洗濯物の重さや量で値段が変わりますが、中南米では1回約700~1,000円、ヨーロッパでは1回1,700円くらいでした。
乾燥機を使わない国もあり、乾くまで1日がかりという場合も多いです。
ランドリーサービスをお願いするときは時間に余裕をもって行きましょう。洗濯を待つ間に着る服がなくなります…。
ヨーロッパでお世話になった友人宅でも、家にあるのは洗濯機のみで基本は自然乾燥でした。
急いで乾かしたい場合や干すスペースがない場合のみコインランドリーで乾燥だけするようです。
ヨーロッパではランドリーサービスが高すぎたので手洗いが多くなりました。
ホステルでは干すスペースが少ないので、1日分のTシャツと下着を洗ってベッド横に干していました。
ユニクロのエアリズムの下着とポリエステルの乾きやすい服がおすすめです。
お土産
旅先での支出といえばお土産代もあります。
私はバックパックで旅をしていたので、バックパックの容量=運べる荷物の最大値でした。
それでも旅の最終時点で5kg分のお土産が増えていました…!
旅先で買うお土産はそこでしか買えないものが多いので費用の節約が難しいところ。費用を抑えるコツはいくつかあります。
- 似た商品を売っているお店が複数あるので、一番安いお店を探す
- お店の人と値段交渉をする
- 首都ではなく小さい街で買う(タイならバンコクよりチェンマイが安い!)
荷物を増やしたくないバックパッカーさんにおすすめのお土産は、ステッカーとブレスレットです。
行った国それぞれの国名の入ったブレスレットをつけている旅人もいました!


旅の準備にかかる費用
旅の準備にかかる費用は3種類。
それぞれの費用は以下の通りです。
海外旅行保険 | 493,440円 |
ワクチン | 110,000円 |
準備費 | 240,694円 |
次章で詳細を見ていきましょう。
海外旅行保険
海外旅行保険は東京海上日動で1年分の保険を申し込みました。これはとっても高くて、なんといっても世界一周航空券より高い。
この金額があれば世界2周目行けるのに…!と思いながらの苦渋の決断となりました。
高いのに東京海上日動に決めた理由
世界一周航空券の手配など全面的にサポートいただいていた「世界一周堂」の方に保険について相談したところ、以下を条件に探すといいと教えてくださいました。
- 旅の全期間をカバーする保険であること
- 「治療・救援費用」は無制限、または最低ラインでも3000万円以上
- 海外旅行で多い出費「治療・救援費用」「携行品」を保証する保険であること
東京海上日動にしたのは、1年間の海外旅行に対応している保険の取り扱いが他になかったからです。
他の世界一周経験者のブログなどを見ると海外の保険を契約したり、クレジットカードの付帯保険を駆使したりと色々裏技があるようです。
私は期間も長いこと、最初にリスクが大きそうな南米に行くことで、しっかり保険に入ろうと思い、東京海上日動の海外旅行保険に入りました。
さらに値段が高いのは、年齢のせいもあります。
29歳まではもっと安いのですが、30~69歳は一緒くたに同じ値段で倍近く高くなってしまいました。
若いうちに旅をした方がいいというのはこういうことか…!
保険に入って良かった!
費用はさておき、海外旅行保険には必ず入りましょう!
私が1年間で保険を利用したのは3回。
- メキシコでデング熱にかかったとき
- アルゼンチンでフライトがキャンセルになったとき
- タイで体調不良のため病院を受診したとき
メキシコとタイでは病院に行ったのですが、東京海上日動のヘルプセンターに電話で問い合わせると緊急で保険のきく病院を探して予約を取ってくれます。
タイでは腹痛と体調不良が5日ほど続いたので電話したところ、病院にかかった方がいいか判断するために看護師さんに電話を繋いでくださり、話を聞いてもらえました。
いずれの場合も全額返金してもらえました。メキシコでは自費でクレジットカード払い、タイは保険会社に直接請求のため私は支払い不要でした。
病院によって対応が異なるのかと思いますが、自分でいったん支払う必要があるか確認すると安心です。
アルゼンチンのフライトキャンセルの件は、空港のカウンターで証明書を書いてもらい無事に返金。
私はそこまで大きな病気やケガはありませんでしたが、海外で入院すると1泊で数百万円の出費になると聞きます。
また、万が一自分の身に何かあった場合、家族にも負担がかかります。家族のためにもなると自分に言い聞かせて保険を選びましたよ。
ワクチン
海外旅行で必須となるワクチン接種。どの国を訪問するかによって必要なワクチンが異なります。
例えば、南米に行く場合は黄熱ワクチンの接種証明書が必要です。
お医者さまと相談して接種を受けましょう。
私が日本で受けたワクチン接種の総額は11万円。
接種したのはワクチン7種類、高山病予防薬も処方いただきました。
ワクチンについては別の記事で詳しく紹介する予定です。
世界一周経験者に有名なのはタイの「スネークファーム」。私は東回りだったので行けませんでしたが、格安でワクチン接種が受けられるようです。
節約したい方はタイの病院を調べてみてはいかがでしょうか。
準備費
手続き関係の準備費
パスポートの切替申請や国際免許証の発行などの手続きを行った費用です。
これらは必要経費なので節約は難しいです。
国際免許証は運転できる国に制限がありますので、訪問予定国が対象か確認してくださいね。
持ち物の準備費
今回の世界一周ひとり旅に向けてバックパックやノートPCなどを新調したので、ここも費用がかかりました。
Kindleや南京錠などの小物はメルカリで購入したものも多いです。
予備やもしものための物を色々と用意したくなりますが、足りなかったら買い足すくらいがおすすめです。
一方でバックパックと靴は自分に合う質の良いものを選んで持っていくのがおすすめです。毎日使うもので、身体に合わないと負担が増えケガの原因にもなりかねません。
バックパックとその他の持ち物については別の記事で詳しく紹介しています。


まとめ
1年間の世界一周ひとり旅でかかった費用を赤裸々にまとめてみました。
今回私の世界一周ひとり旅の費用をすべて公開することで、
「ここはもっと削れそうだな」とか
「私はここ大事にしたい」など、
旅を検討中の方が具体的に費用をイメージできたらいいなと思って記事を書きました。
全部で約540万円、5年間会社員をして貯めたお金をつぎ込み、ほぼすっからかんで帰国しました。
だんだん減っていく銀行口座を見ながら不安はありましたが、出会った人や見た景色、この経験はお金には代えられません。
別に540万なくても旅はできます。私の旅がこうなっただけで、お金をかけない方法はいくらでもあるし、働きながら旅をすることもできます。
もしもっと詳しく知りたいことや疑問・質問があればコメントかSNSでご連絡ください。
あなたの旅を応援しています!
Have a wonderful day 🙂
may
コメント